開業準備をする上で、難しいことのひとつに融資調達があげられると思います。
人生の中でそうすることもないでしょう。もちろん私も初めてのこと。さぁどうしたものか。

ネットや本で調べ、手探りで事業計画書を作成。しかし内容に自信がなかったので経験者の方にどこに問い合わせに行けばいいのか聞き、各所に出向きました。一様に皆さん「いいのでは?」と言ってくださり、嬉しい反面、自分では納得していませんでした。

そんな中、「その2」で伺った山翠舎の社長様にとある方をご紹介いただきました。キーパーソン三人目の方です。
三人目さんは融資調達に関してアドバイスをいただける方。私の作成した資料に対して、「ここの言い方は変えた方が良い。」とか、「このページを増やすと、相手が事業内容を想像しやすい。」とか…適宜アドバイスいただき修正に修正。

そして収支計画の部分もいろいろと教えていただきました。数字の部分はやっぱり難しい。
勉強したつもりでも、専門家に聞かないとちゃんとしたことはわからない。これは現在進行形です。
数字のことになると試作の数倍の時間を要してしまう私。いやはや、頭が痛いです。

たくさん助けてもらいながらようやく完成した事業計画書。
今回、私は融資の希望金額が多かったので、日本政策金融公庫と地元の信用金庫の協調融資を考えていました。例えば公庫で3/4、信金で1/4のような感じに。信金の場合は信用保証協会の利率が入ってくるのでその分金利は高くなりますが、金額が多いので致し方無しと思っていました。

ところが…
最終的には日本政策金融公庫のみで融資を申請し、めでたく満額ご融資いただけました。
こればっかりは人によって状況が違うのでその時によると思います。
私の場合、前職を退職してから開店まで準備期間が他の人に比べ長いということ。融資する側にとっては急いでいないからまだ融資が必要でないという印象になるようです。公的な書類もまだ準備出来ていないので、実態がないに等しく与信がつけにくいということになります。
また、店舗物件の大家が父の為、言うなれば実家で開業をする様なものなので、賃料は他に比べて安い。つまり固定費が抑えられるというのはこちらにとって大変有利でした。

融資の希望金額が大きかった理由として…
その理由は施工費。その中でもインフラ整備が必要だったからです。普通の家を店舗に改装したので、まずは解体費、そして電気、空調、水回り関係、そこを店舗用に作り変えるのにお金がかかりました。
じゃあ、居抜きとかで探したほうが良かったのでは?という意見もありましたが、家賃を何年も払い続け、更新料等も払うことを考えればインフラ整備の工事代金の方が長い目で見れば明らかに安いです。そして大家が父なのが私も安心ですし。

そんなこんなで背中に多額の借金を背負い、ようやく準備スタート。
その前までは前準備と言った方が当てはまっていると思います。

超長文になってしまいましたが最後まで読んでくださった方、お付き合いいただきありがとうございました。
その4からは施工の様子をお伝えします。ようやく写真が出てくるかな。

ではまた!À bientôt!